親子三人で着るのは大変でした(笑)
こんにちは。
まだ風は冷たいですが、日差しは少しずつ春めいてきましたね。
この週末は、以前にもご紹介した寺内町で行われた「じないまち雛めぐり」というイベントに行ってきました。
こちらは民家やお店の軒先にお雛様と春の花々が飾られるというもので、飲食店などではお雛様にちなんだ特別メニューも用意されています。
実は寺内町には、「後の雛まつり」といって、秋にも同じように町のあちこちにお雛様が飾られるイベントがあります。
もともとは、軒先や庭で人形の虫干しをしたのが始まりのようですが、その時には季節柄、秋のお花が一緒に飾られています。
もしかしたら春の雛めぐりも、お雛様をしまう前に外で干したのが始まりなのかもしれませんね。
こちらが秋に行った「後の雛まつり」の様子。菊の花が一緒に飾られています。
こちらは春の「じないまち雛めぐり」。桃や菜の花が飾られていますね。
普段の寺内町は、週末でもさほど混雑することはなく、のんびりと着物さんぽを楽しめる町なのですが、イベントがある時は多くのお客さんが訪れます。
この日は着物姿の人たちもたくさんいて、古い町並みを背景にしばしタイムスリップしたような気分に浸れました。
着物のレンタルや着付けのサービスもあり、アンティーク着物を着た小さな女の子たちが袖をフリフリして歩いている姿は、とても可愛らしかったです。
やはり古い町並みには、アンティーク着物が似合う。←持論
最近はテレビでも紹介されたりして、町の知名度が上がってきたのか、特に食べ物が絡むイベントにはお客さんが殺到します。(年明けにあった「初鍋めぐり」もすごかった)
もともと町の中には飲食店が少ないので、そうなるとお昼をいただくのも至難の技です。
お目当てのお店がある方は、なるべく早めに行ってくださいね。
……と、前置きが長くなってしまいましたが、そろそろ今日の本題へ。
実はこのイベントに、今回は娘二人も一緒に行ったのです。
普段は遠方で一人暮らしをしている長女が、大学の春休みで今は帰省中。
なにげに「行ってみる?」と誘うと、珍しく「行く〜」と言うので(いつもは無関心な感じなのに)次女も連れて、三人で行くことになったのです。
もちろん、着物で。
嬉しい反面、三人分の着付けなんてどうしよう……との不安が。
次女と二人でなら、着付けて出かけたことがありますが、三人は初めてです。
まずなにより、着付け道具が揃うのかが不安。
着物は割と枚数があるのですが、着付け道具は流用するので、ほとんど買い足していないのです。
長襦袢はかろうじて三人分ありましたが、腰紐とか補正下着とか足りるかな……。
以前ご紹介した長襦袢の着方や補正方法などは、あくまでも自分が着るためにあみ出したものなので、基本的に一人分しか道具を揃えていません。
第一関門 襟が決まらない1〜衣文抜きをつけてみる〜 - TUMUGIのきものさんぽ
第一関門 襟が決まらない2〜襦袢を制すれば着物は綺麗に着られる?〜 - TUMUGIのきものさんぽ
コーリンベルトもマジックベルトも1本ずつしかないよ〜。(私はこの二つにかなり頼ってる)
決まったのが前日の夜なので、すでに買いにも行けず……もう、なるがままよ!と、仕方なく腹をくくることにしました。
まず補正は、いつも使っている和装ブラと、長女の来年の成人式用にと買っていた補正下着を急遽開封。
もうひとつは、仕方なくユニクロのスポーツブラを使用しました。
腰巻は夏用を引っ張り出してきたり、浴衣スリップを出してきてなんとか代用。
腰紐もいつもよりケチりながら使い、ぎりぎり足らせることができました。
この点はお嫁入りの時に、多めに道具を持たせてくれた母に感謝です。
道具が揃えば、あとは時間との戦いです。
三人分の髪型を整え、着付けもしなくてはなりません。
まずは自分の身なりを完成させてから、長女がメイクをしている間に次女の髪を整える。
それができたら長女の着付け……と、まさに流れ作業です。
自分の着付けでさえ、最近ようやく慣れてきたというレベルなのに、限られた道具で三人分の着付けはなかなか大変でした。
それでもなんとか時間に間に合わせて、お出かけすることができました。
左端が私。三人目が長女。右端が次女。
道具と時間に制約があるだけで、裾が下りてきたり、襟が決まらなかったりと、やはりまだまだ下手だな〜と実感。
とりあえず、コーリンベルトとマジックベルトはあと二人分買っておこうと、心に決めました(笑)
でも、親子三人揃って着物でお出かけなんて、この先何回できるかわからないし、結果的にとても楽しかったから、「ま、いっか!」と自分に言い聞かせています。
やっぱり、着物生活は楽しい〜♪