第一関門 襟が決まらない2〜襦袢を制すれば着物は綺麗に着られる?〜
前回、衣文抜きを自己流に付けてみた私ですが、その後試行錯誤の末に最近になって、なんとか襟をキメるコツがわかってきたので説明させていただきます。
何度も言いますが、あくまでも我流ですので!!
着付けの先生がご覧になったら眉をひそめられるかもしれませんが、どうぞお許しください。
前回、手作りの衣文抜きに、コーリンベルトと綿の紐をこのようにセッティングしました。
私の場合、綿の紐は、半襦袢を買った時に付いていた紐を流用しています。
紐はなんでもいいのですが、絹のように滑りのいい素材より、若干摩擦がある生地の方が崩れにくい気がします。
あと、何重も巻かずに済むように、腰紐より短い方がすっきり着られますね。
見苦しいですが、ヒートテック姿で失礼します……。
まず綿の紐を脇の穴(身八つ口というそうです)から通して前で結びます。
この時、衣文抜きがブラのフックがくるあたりまで下げ、そこから水平に前へ持ってきて結ぶのがコツ。
そうすると、自然に襟が後ろに下がるはずです。
もっと大きく襟を抜きたいと思う人は、襟の継ぎ目から衣文抜きまでの距離を縮めてください。
次に、右の前身頃を胸にかぶせます。
ぺたっと乗せるのではなく、胸を包みこむように、円を描くようにかぶせるのがコツです。
そうして、同じくアンダーバストのあたりで、身八つ口を通してきたコーリンベルトを止めます。
この時、少しはさみの先を上向きにすると、より崩れにくいみたいです。
右ができたら、今度は左。
同じように胸を包み込むようにかぶせて、アンダーバストでコーリンベルトを止めます。
私はこのままこの上に着物を着ますが、心配な方は腰紐を結んでおくと、より安心かも。
完成形はこんな感じ。
襟の開き具合は、左右の襟が喉元のくぼみあたりで重なるのが綺麗なようですが、その辺はお好みで。
若いお嬢さんは詰まり気味がいいみたいですが、私たちの年代はちょっと下がっていた方が落ち着いて見えるかも。
私の場合、半襟の柄を見せたい時は、襦袢を若干詰まり気味にして、着物の襟元をゆったりめに着たりしています。
襟の開きはこんな感じ。
好み的には、もうちょっと開き気味でもよかったかな……。
最近はこの方法で着ると、一日中動き回っても襟元が崩れることはほとんどありません。
一言
最初のうちは、長襦袢は下着なので適当に着て、着物で襟元を調整しようとしていた私。
でも、何度も着ているうちに、長襦袢がきまると着物もラクにきまるということに気付きました。
逆に言えば、長襦袢がきまらないと、着物はきまらないし、着崩れる!
それからは長襦袢を重要視するようになりました。
先日、娘にも同じ方法で着せて、一日中屋外を歩き回ったり、立ったり座ったりを繰り返しましたが、帰宅するまでほとんど襟元が崩れませんでした。
しかも、腰紐で締めないので苦しくない♪
どうしても襟が安定しないという方は、邪道かもしれませんが一度お試しくださいね。