TUMUGIのきものさんぽ

きものに目覚めて二年目。40代主婦のかしこまらないきもの生活。

やっぱり補正は必要だった

みなさん、振袖などを着た際に、ウェストにバスタオルを巻いたり、鎖骨のあたりに綿を入れて補正された記憶はありませんか?

私も、若い頃は今よりかなり細身でしたので、がっつり入れられました。

でも、年齢とともに肉付きが良くなり、「普段着として着るなら補正なんかいらないか」と勝手に判断し、最初のうちはそのまま着物を着ていました。

浴衣のときなどは「暑いから」と普通のブラの上に汗対策&透け防止にスリップを着ただけで。

その頃は別に、それでもおかしいとは自分でも気付いていなかったのです。

 

 

でもある日、いつものように何気なく和装ショップを中心にネットサーフィンをしていたところ、「和装ブラ」なるものを発見いたしました。

こんなのです↓

item.rakuten.co.jp

 

私の胸はかなり寂しいものですし、胸を潰すまでもないので必要ないかなとも思いましたが、レビューを読んでいると「付けるのと付けないのではかなり違う」とあったので、試しに買ってみることにしました。

 

結果、「胸がなくても必要!」と思いました。

私のささやかな胸でも、やはり若干は帯の上に胸が乗るようになっていたんですね。

それをこのブラは平らにしてくれます。

帯の上に胸が乗っていると、なまめかしいというか、悪く言えばちょっといやらしくなってしまうんですね。

あと、私のような貧◯の上、経年により下がり気味のバストの場合(泣)、胸と鎖骨の間にえぐれたようなくぼみができるんですね。

和装ブラにはこの部分にもパッドが入っていて、そのくぼみを埋めてくれます。

これって、綺麗な着物姿のためにはかなり重要なのだと、付けてみて初めて気が付きました。

このくぼみがあると、なかなか襟元がきまりません。

ここに空間ができるとパカパカ浮いて、動作を繰り返していくうちに襟元が広がっていったりするんです。

和装ブラだけを着けた感じは正直、「こんなんで効果あるのかな〜」と思いましたが、着物を着てみるとその違いに驚きます。

 

同様に、ウエストも補正するとしないでは大違いです。

さすがに若い頃のようにバスタオルまではいりませんが、私はスポーツタオルを1枚巻くようにしています。

私は長襦袢の下によく二部式の肌着を着るのですが、上衣を着たあとタオルを巻きつけ、腰巻で固定してしまいます。

その時はあえて、タオルの端が前で重なるようにして、厚みができるようにします。

こうすると、胸との段差がよりフラットになり綺麗に着付けられる気がします。

また、私は細帯を好んでよく巻くのですが、それまでは帯板を入れてもなんとなくクシャッとした感じになるのが嫌でした。

これも、ウエストを補正することでピシッと張りが出て、姿勢まで良くなったように見えます。

 

補正前↓

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補正後↓

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同じ細帯を巻いているのですが、違いにお気づき頂けるでしょうか?

帯板はどちらも使っています。

補正前は全体的に下がり気味で、帯もへこんでいてなんとなくだらしなく見えませんか?(当時は平気でこれで歩いてたけど……)

やはり着物は、キリッと着たほうが、かっこいいと私は思うのです。

そのためには、補正ってとっても大事!

 

ただ補正すると「さすがに夏は暑いだろうな〜」と今から懸念しています。

そこでこの夏は、先日娘の成人式用に買ったこちらを試してみようと思っています。

 

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ただ去年の夏、汗に濡れて夏帯を台無しにしてしまった経験がありますので、もしかしたら汗対策のためにもタオルを使った方がいいかもしれません。

それはこの夏に試してみて、結果をまたこちらで報告させていただこうと思っています。

帯留めを作っちゃおう♪

着物を着始めて、小物類にも興味が湧いてくるようになりました。

着物を着る時には、基本的にアクセサリー類はつけません。

最近は、自由におしゃれを楽しむ方が増えて、和装でもピアスなどを付けたりしていますが、どうせなら着物ならではのおしゃれアイテムを楽しんでみたいものです。

今回は、そんなおしゃれアイテムの中から、帯留めをご紹介したいと思います。

 

帯留めとは、帯締めに通すアクセサリーです。

もともと帯締めは、お太鼓を固定するためのアイテムだと思うのですが、最近は機能上必要がないのに、アクセサリーとして浴衣帯に締めたりもしていますよね。

それと同時に、浴衣で帯留めのおしゃれを楽しんでいる方もよく見かけるようになりました。

 

この帯留め。

ネットで探せば、素敵なものがたくさんあります。

比較的カジュアルなものから、宝石を使った高価なものまで。

でも、私は趣味と実益と節約を兼ねて、それを自分で作っています♪

 

詳しい作り方は、おいおいご紹介するとして……。

今回は、「こんなのができるんだ〜」という参考程度に見ていただき、まずは興味を持っていただければ幸いです。

 

 

 

まず最初に、レジンを使った作品をいくつか。

レジンとは、紫外線で固まる樹脂のことで、最近はセリアやダイソーといった百均でも材料のほとんどが手に入ります。

基本的な作業は、型に液状のレジンを流し入れて、紫外線に当てるだけ。

太陽光でも固まりますが、効率的に作業を進めるなら、UVランプというものが売られています。

 

私が使っているUVランプ↓

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おそらく、最もシンプルなものはこちら。

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小判型の型にレジンを流し入れ、シェルパウダー(貝殻を砕いたもの)を封入したもの。

帯留めパーツ以外、全てセリアで購入した材料でできています。

超簡単&安上がりにできるのに、意外と高級感があり、重宝しています。

 

 

次に、同じ型にシェルパウダーと、自宅にあったビーズパーツ(過去の産物)を封入したもの。

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金属プレート(ミール皿と言います)を使い、ぶら下がり部分を加えたもの。

このミール皿もセリアで買ったものです。

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余り物のアクリルビーズを封入したものに、プラ板で作った猫を貼り付けたもの。

ちなみにプラ板も、百均で売られています。

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最後は、最近始めたつまみ細工。

ちりめんの端切れで作りました。

花芯はパーツクラブというお店で座金を購入。

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裏面には、帯留めパーツを接着剤で貼り付けています。

参考商品↓

http://www.partsclub.jp/search/search.php?word=%C2%D3%CE%B1%A4%E1

 

ご覧のように、ほとんどのものが300円以内でできているのではないでしょうか。

材料費の中で、たぶん帯留めパーツが一番高い(笑)

 

楽しみながら作って、「次はこれを付けていこう」と思う楽しみもあり、また、出かけた先で話題になることも多々あります。

興味のある方は、ぜひ手作りして、帯留めのおしゃれを楽しんでくださいね。

 

 

ちなみに、帯留め用には、三分紐という帯締めが売られています。

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高いものではありませんが、「何かを買うついでに」と思いつつ、私は未だに持っていません。

その代わり、母がもたせてくれた飾り紐が何本かありましたので、そちらを使っています。(クローバーと猫の帯留めに使用しているもの)

参考商品↓

item.rakuten.co.jp

二本使いや飾り結びができるほか、髪にも飾れるので、なかなか便利です。

 

他にも、手芸屋さんで幅や厚みが適した紐があれば、買ってみようかなと思っています。

 

第一関門 襟が決まらない2〜襦袢を制すれば着物は綺麗に着られる?〜

前回、衣文抜きを自己流に付けてみた私ですが、その後試行錯誤の末に最近になって、なんとか襟をキメるコツがわかってきたので説明させていただきます。

 

何度も言いますが、あくまでも我流ですので!!

着付けの先生がご覧になったら眉をひそめられるかもしれませんが、どうぞお許しください。

 

前回、手作りの衣文抜きに、コーリンベルトと綿の紐をこのようにセッティングしました。

私の場合、綿の紐は、半襦袢を買った時に付いていた紐を流用しています。

紐はなんでもいいのですが、絹のように滑りのいい素材より、若干摩擦がある生地の方が崩れにくい気がします。

あと、何重も巻かずに済むように、腰紐より短い方がすっきり着られますね。

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見苦しいですが、ヒートテック姿で失礼します……。

まず綿の紐を脇の穴(身八つ口というそうです)から通して前で結びます。

この時、衣文抜きがブラのフックがくるあたりまで下げ、そこから水平に前へ持ってきて結ぶのがコツ。

そうすると、自然に襟が後ろに下がるはずです。

もっと大きく襟を抜きたいと思う人は、襟の継ぎ目から衣文抜きまでの距離を縮めてください。

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次に、右の前身頃を胸にかぶせます。

ぺたっと乗せるのではなく、胸を包みこむように、円を描くようにかぶせるのがコツです。

そうして、同じくアンダーバストのあたりで、身八つ口を通してきたコーリンベルトを止めます。

この時、少しはさみの先を上向きにすると、より崩れにくいみたいです。

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右ができたら、今度は左。

同じように胸を包み込むようにかぶせて、アンダーバストでコーリンベルトを止めます。

私はこのままこの上に着物を着ますが、心配な方は腰紐を結んでおくと、より安心かも。

 

完成形はこんな感じ。

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襟の開き具合は、左右の襟が喉元のくぼみあたりで重なるのが綺麗なようですが、その辺はお好みで。

若いお嬢さんは詰まり気味がいいみたいですが、私たちの年代はちょっと下がっていた方が落ち着いて見えるかも。

私の場合、半襟の柄を見せたい時は、襦袢を若干詰まり気味にして、着物の襟元をゆったりめに着たりしています。

 

襟の開きはこんな感じ。

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好み的には、もうちょっと開き気味でもよかったかな……。

最近はこの方法で着ると、一日中動き回っても襟元が崩れることはほとんどありません。

 

 

一言

最初のうちは、長襦袢は下着なので適当に着て、着物で襟元を調整しようとしていた私。

でも、何度も着ているうちに、長襦袢がきまると着物もラクにきまるということに気付きました。

逆に言えば、長襦袢がきまらないと、着物はきまらないし、着崩れる!

それからは長襦袢を重要視するようになりました。

 

先日、娘にも同じ方法で着せて、一日中屋外を歩き回ったり、立ったり座ったりを繰り返しましたが、帰宅するまでほとんど襟元が崩れませんでした。

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しかも、腰紐で締めないので苦しくない♪

どうしても襟が安定しないという方は、邪道かもしれませんが一度お試しくださいね。